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■DATA
所 在 地 神戸市中央区港島
設   計 石井修/美建・設計事務所
竣   工 1982年9月(開始)1983年9月
規   模 地下1層 地上4階
主体構造 SRC造



敷地面積 1,702u
建築面積 641u
延床面積 3,378u
屋上緑化面積 432u
壁面緑化面積 1,431u


美建・設計事務所(石井氏のプロフィール)

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異なる表情を見せる2棟の建物を回廊で結ぶ
緑に覆われ冬場でなければ全貌をつかみ切れない石井修氏の設計の旧シャルレ本社ビル(シャルレポートアイランドビル)は、最近オープンした北欧家具店IKEAや数々の近代的なビルが立ち並ぶポートアイランドの一角で一際先進的な建築物に映る。
建物はサンクスガーデンをはさんだ東西の2棟からなり、全ての階で回廊により結ばれているがどちらも違った手法の緑化デザインが取り入れられている。


蔦に覆われた東棟
東棟はコルテン鋼のパンチングメタルに蔦がびっしりと被覆し、コンクリートなど新素材と緑を組み合わせることの得意だった石井修氏らしいデザイン。
見た目だけがエコロジーではなく、蔦に覆われた鋼板と建物本体の間を50センチほど離すことにより出来た”空気層”により、外断熱の役割をなしている。最近主流になりつつある複合ガラス(ペアガラス)のような原理を建物全体に施している形だ。

ガラスに周辺の木々が映し出された西棟
階段状の外観に屋上緑化が施されているが、壁面は石井氏のデザインには珍しい一面のミラーガラス。
そのミラーガラスに周辺の樹木や植栽を映りこませ、東棟のように直接緑で覆うわけではなく、擬似的に自然に溶け込ませるデザインになっている。




20年以上前からのエコ精神
石井氏の作品は、自然環境にはありえない直線のみをつかったデザインや、コンクリートや鋼板など工業的な素材を用いたものが多いが、その”人工物”と”緑や自然環境”を融合させる設計がすばらしく、20年以上前のこの作品がポートアイランドのどの作品よりも最先端をいっているように見えた。
ポートアイランドの緑は、見た目の豊かさが主要なもので、ヒートアイランド現象や反射熱の問題を解決するまでには届いていない。
見栄えだけではないエコの精神で向き合っているものは島の一角にあるこの建築物だけなのだろう。



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